前大統領の自殺

朝っぱらから韓国の盧武鉉 前大統領(以下、"盧さん")が亡くなったというニュースで大騒ぎだったけど、まずは、亡くなった盧さんのご冥福をお祈りいたします。


日刊スポーツ 2009年5月23日13時4分


しかしまあ、韓国の「前」大統領ってのは、まるで櫛の歯を挽くがごとく、すっきり人生が終わらないもんだね。死んじゃった人のことを悪く言いたくはないのだが、不正資金授受疑惑が決着しないまま死んでしまったのは、何とも後味が悪い。

 

不慮の事故死とか殺されてしまったのなら同情もできるが、自殺だなんて罪を認めてしまったようなもの。しかも、何一つ謝罪も贖罪もせずに逃げてしまったも同然。
死者に責任を追及するのは、酷と言えば酷だが、不正があったのなら潔く認めて罪を償うべきだし、シロだったなら否定し続ければいい。法に逆らえば、法で裁かれ罰を受けるのが法治国家の大原則。逆に、冤罪であったなら、法で守られなければならないのだから、断固として世間の批判と戦うべきだった。
仮にも一国の大統領で、弁護士でもあった盧さんが、こんな結末で終わるなんてお粗末すぎるだろう。

しかし、どうも腑に落ちない。なぜ自殺なんだ?
仮に疑惑がクロで、その謝罪のために生命で贖ったのだとしても、それなら罪を認めた後でなければ意味がない。ましてや大統領だった人だ。遺される家族のことを思えば、そんな無責任な死に方を選ぶなんて、俺には到底理解できん。

ネットの誹謗中傷に耐え切れず(韓国の)芸能人や有名人が自殺、なんて話題はたまに耳にするが、前大統領なら(普通よりは叩かれまくっただろうけど)今でも数十万、数百万単位の支持者や支援者が支えてくれるはずだ。

また、報道によれば、韓国の最高検察庁は盧さんを逮捕するのではなく、大統領としての業績を鑑みて在宅起訴に留める方針だったという。韓国の国民から袋叩きにされるわけでもなければ、検察から突き上げられまくったわけでもなさそうだ。

PCで遺書を書いていたというのも、どうも解せない。
前々から自殺を考えていたにしろ、朝 起きて突発的に「今日、死のう」と思ったのだとしても、自分が書いた遺書であることの証を残すはずだろう。
自署でも残っていれば決定的だが、PCで遺書書くなんて、誰でもできるじゃん。そうでなくても、PCにパスワードぐらいかけるだろう。誰が盧さんのPC内の文書を探し出したの?

加えて、前大統領はカトリック教徒だったはず。それなのに自殺?不自然だよなあ。

これにより、泰光実業の朴淵次(パク・ヨンチャ)会長が政官界へのロビー工作を行っていた問題で、盧前大統領が介入した包括的なわいろ授受疑惑については捜査終結の公算が高くなった。

朝鮮日報 日本語版 2009/05/23 12:37:05 より抜粋

これ、結局のところ、盧さんが全部罪をひっかぶってオシマイ、ってことだよな?
盧さんが罪を認めて真相を明かしたら、困る奴が少なからずいたんじゃないか?
現政権は、真相を追求する立場だから、その線はないとしても、やっぱり裏で誰かが糸を引いていたんじゃないかと思えてならない。

まあ、俺があれこれ憶測を飛ばしたところで、何の解決にもならないけど、どうせなら糸引いた奴を引っ張り出すとか、盧さんの無実を証明するとか、徹底的に調べ上げなくちゃ。

韓国にとってどれぐらい重要な人だったかは分からんけど、とにかく遺族にはお悔やみ申し上げます。

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