4月5日は Sundayじゃなくて Sunset-dayだったのかも

IBMがPCDを12.5億ドルでレノボに売却すると発表したのが2004年の12月。

当時の業界は騒然とし、IBMのPCユーザーたちは困惑していたけど、PCD売却から4年近くが経って、IBMはサーバー市場でトップの座をHPに明け渡す苦戦ぶり。
一方のレノボはThinkPadブランドを譲り受けてもうだつが上がらん状況。
これでIBMのPCDが存続していたら、IBMはもっとヤバい状況になっていたんじゃないかと思うと、あの売却劇は まあ "the right choice."だったんだろうなあ、と思う。

それが、最近になって「IBMがSun買収か?」なんてニュースを見たもんだから、本当に目を疑ったよ。

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確かに、IBMとしては HPにシェア奪われて苦しいだろうし、Sunの顧客囲い込み→POWERへの移行促進とOSSのコネクションが手に入るなら、買収もアリかも知れん。IBMのブレードでSolaris 10動くし、IBMブレードのプラットフォームに合わせたSPARCブレードがThemisから出たりしているしね。
けど、年末に大リストラやったばっかりなのに、いくらIBMでも無謀だろうって思ってたんだ。
 

マスコミは「買収合意間近」なんて報道していたけど、結局ポシャったみたいね。

I.B.M. Withdraws $7 Billion Offer for Sun
─ 4月5日付 New York Times

IBMが買収に成功していたら、UNIX市場はほぼIBMの独占。それにしても70億ドル(約7000億円)も用意していたって、どんだけ乗り気だったんだよ、ってゆーか、どんだけリストラするつもりだったんだよw
 

しかも、70億ドルでも断っちゃったSunもスゲエぞ。
Sun復活の目がないとは言わんけどさ、はっきり言ってジリ貧じゃん?よっぽどIBMが嫌いだったのか、Sunの名前が消えるのが嫌だったのか……でも、IBMに買収されたLotusだって、なんだかんだで Notesとか Dominoとか Sametimeとかで名前残っているし、Sunのブランドだって残したんじゃないかな。
 

まあ、それはさておき、Sunは別の相手と交渉することになるんだろうけど、次の交渉先は Ciscoか HPか Oracleだろうって話。

Ciscoや Oracleはさておき、HPが……乗ってくるかな?70億ドルでもNoだよ。
COMPAQの時の1/4ぐらいとは言え、HPがSAPRCを手に入れても、SPARC→Itaniumへの乗り換えは まず無理だろうし……。
それを考えると、70億ドルでもHPには高いんじゃないかなあ……って、そう考えた瞬間、不安がよぎった。

いきなり支那の企業が名乗りを挙げるんじゃないか、って!www

そうなったら、確実に Sunのブランドは消えるぞ。絶対消えるね。100%消える。跡形もなくw
Sunはなんとか米国企業に買ってもらうか、ブランドにこだわって自然死するか……どっちを選ぶんだろうなあ。

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このページは、Elwood Bradhamが2009年4月 9日 23:26に書いたブログ記事です。

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