新年ソウル滞在記(7)「ブリザードでGo!」

これが mk2SRに続く第3弾「mk2FR」だ！……なぜ「mk3」にならないか、その理由は……お父さんに訊いてみよう！

即席で作ったにしては、まあまあ美味しいカレーを食いながら、エンコリを閲覧したいたら、急に外が暗くなったような気がした。

部屋のカーテンに手をかけると、カーテンの内側がやけに冷たい。ソウルに来てからというもの、冬にしては暖かい日が続いていたので、すっかり忘れていたのだが、冬のソウルって本来は鼻毛が凍るぐらい寒いはずだ。
もしやと思ってカーテンを開けてみたら……


雪が降り始めていた……と同時に、カーテンの内側にたまっていた冷気が肌に当たり、身体が震えた。
雪が降ろうが何だろうが、部屋の中は暖かいので問題はない……って、楽観していたが、あまり大雪になっては困る。明日は日本に帰らねばならないのだ。
もう一度カーテンを開けて外の様子を見てみたら、ものすごい勢いで雪が降っている……マジでやばいかも……。

「お坊ちゃま。明日の心配なぞ、今は無用でございますぞ。」
「そんなこと言っても、爺…明日も雪が降り続いたら、きっと飛行機は欠航だよ！」
「よいですかな？今日という日は、明日の心配をするための日ではございません。今日を楽しむための日でございますぞ。」
「じゃあ、明日の心配は、明日しろってこと？」
「左様でございます、お坊ちゃま。」

……と、幼少の頃、我が家の執事が言っていたことを思い出して、安心できたかというと、そんなことはない。なぜなら、俺の家に執事はいなかったからだｗｗｗ

しかし、妄想の中の執事が言うことにも一理ある。せっかくの休暇だから、普段のんびりできない分、普段は来られないソウルで、のんびり過ごすために来たのではないか。だからスケジュールが真っ白のまま来たのだということを、すっかり忘れていたｗ


とにかく雪だ。大雪だ。窓の外で降り続ける雪を、こうしてじっと眺め続けていると、何だかとても楽しい気分に……楽しいな……楽しいな……楽し………ぜんぜん楽しくないっ！！
それなら夕方まで寝ようとも思ったが、部屋の中に充満しているカレーの香りが俺を寝かせてくれないｗ

暇だからケンタに電話をかけてみた。そしたら、ちょうど仕事が終わったところで(ケンタ深夜から翌朝の昼ぐらいまでの勤務)、 家に帰る前に宣陵へ寄るので、近くで一緒に昼食でも食べよう、という話になった。さすが、我が血盟の行動大将。アクティブで大変よろしい。

とは言え、ケンタが来るまで、あと1時間ぐらい待っていなければならない。暇なので窓の外で降り続ける雪をじっと眺め続けていたら、何となく楽しい気分に……やっぱりならない！ｗ

宣陵の宿に泊まるのは3度目だったが、宿の周辺の地理はよく知らないので、どこへ行くのかも分からなかったが、唐辛子粉が入った鍋を嫌う俺のために、ケンタが穴場のような店を連れて行ってくれるらしい。わくわく。

でも、雪は容赦なく降り続ける。ビル風に舞った雪が、ブリザードのように顔面を打つ。
100m先が見えないぐらい、視界が悪い。雪山で遭難したら、もっと視界が悪いのだろう。

住宅街のような一角に、ぽつりと建っているお店に入った。キムチチム(=キムチ煮詰め)が美味しい店だという話だ。なるほど、キムチチゲ(=キムチ鍋)は苦手だが、キムチチムなら俺も大丈夫だ。さすが長年の友人だ。
そういう感心よりも、ブリザードの中を歩いて来て、ようやく暖かい部屋の中に入れた安堵感の方が勝っていた。もう既に明日の飛行機の心配など完全に忘れている俺の上半身は、吹き付ける雪のせいでウサギの着ぐるみのように真っ白になっていたのだｗ

お店のおばさんが注文をとりに来たが、ケンタが「後で注文するから待ってくれ」と言う。何かあったのか訊ねたら、宣陵駅に着いた時にソン君を呼び出したから、まもなく来るはずだと言う。
ソン君の家、完全に反対方向。しかも雪が降っている。


見るからに寒そうなのに、わざわざ呼び出されたソン君を哀れに思うと同時に、ケンタの悪魔のような性格を再認識した。こいつ、前回カカオ99%チョコで俺 がリベンジした直後、「これはWELL BEINGチョコだ」と言ってソン君にも食わせたのだった……ｗｗｗ

その間にも、何度かソン君から電話があった。どうやら道に迷っているらしい。20分ぐらい経って、ようやくソン君到着。このクソ寒い中をケンタに呼び出さ れて気の毒だったな……それなのに、俺ったらお土産の一つも用意していないんだ……あ、宿に戻ればカレーとイチゴ70%チョコがあったっけ……。


3人揃ったので料理を注文。これがすごく美味い！外で寒い思いをした後だからなのか、めちゃめちゃ美味い！「のり巻き天国」のチーズのり巻きを「1」とした場合、その3倍は美味い！

俺：「これ、すごく美味しい！『のり巻き天国』ののり巻き以来の感動だ！」
ケ：「『のり巻き天国』は美味しくないよ」
俺：「そうなの？俺は好きだったよ」
ケ：「今は中国産のお米を使っているので、以前よりも不味くなったよ」
俺：「えー！俺、お前がまだPC房のアルバイトだった頃、必ずあの店ののり巻き食って、その後お前のいるPC房に遊びに行っていたのに……」
ケ：「あの頃は美味しかったよ。お金が無かったことも理由だったけど」
俺：「今は社長様だから、やっぱり出世したね」ｗｗｗ
ケ：「またその話か！」ｗ

食事を終えて店を出たら、雪は降り止んでいた。ケンタとソン君を連れて宿へ戻り、タッパーに入れたカレーを持ち帰ってもらう。
ついでに、イチゴ70%チョコと「チョコレート効果」シリーズのミニ・アソート・セットをプレゼント。


これは↑ソウルへ行く前にグルメ掲示板に投稿した写真。
こんな風に4種類の小さなチョコレートが入っているので、お土産にちょうどいいと思ったのだが、駅三駅で H君の携帯電話のバッテリーを充電したお店にも売っていた……orz

ケ：「お、これは99%チョコだな？」
俺：「今度は63%,72%,86%も入っているよ」

するとケンタ……写真のアソートのパッケージをその場で開けて、63%チョコと99%チョコの包装紙を入れ替えた！

ケ：「おい、ソン！この『63%』、SGのヤツに食わせようぜ！」

それは63%じゃなくて、たった今、お前が99%と入れ替えたんじゃないか！ｗｗｗ
哀れなSG君……ONLINEで会ったら「63%に注意！」と一言警告してやろうと思ったが、結局この後 ONでも OFFでもSG君に会うことはなかった。

……と、まあ、俺の友人は、こういう恐ろしい男ですｗ

しばらく3人でくだらない話題で盛り上がっていたが、ケンタは今日も深夜からPC房の仕事があるので、自分の家で眠ってくると言って、15時頃に別れた。
俺も割と朝早く起きたので、腹が膨れたら眠くなってきた。少し昼寝でもしよう………。

─ つづく