新年ソウル滞在記(6)「オート・三輪車でGo!」

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このblogは、「ENJOY KOREA」への投稿文の再掲です。
ENJOY KOREAがリニューアル後、過去の掲示物を削除することになったため、一部に加筆・修正をして、個人blogへ残すことにしました。
なお、日付はENJOY KOREAへの投稿日に合わせてあります。また、コメントはすべて省略してあります。

【1月5日】

安山/ANSANから来た友人・チャンス。彼も俺同様、かなりの宵っ張りで、前の晩は「腹が減った」と騒ぎ、自分の彼女に電話して、無線LANの漏れ電波でネットやって、明け方の5時に就寝。

俺の方はと言えば、朝7時近くにカレーを完成させて、炊飯器のスイッチを入れて寝る準備。

ようやく眠りについたのだが、またしても朝まで起きていたので、腹が減って目覚めてしまった。時計を見たら、まだ10:30。まだ眠いのに腹の虫は鳴りっぱなしで、燃費効率の悪い胃袋が恨めしかった。
とりあえず、起きてカレーを食う。チャンスも叩き起こして無理やり食わせる。

チャ:「うゎ、美味いっ!」
俺:「そのカレー、女に食わせてみろ。一発で惚れるよ」
チャ:「惚れるね」

なお、俺の愛情たっぷり「ウジョイア・イポイポ・カレー mk2SR」は、男には効果がないw

俺:「今日一日、何しようか。夕方にアカネが来るって言ってたけど」
チャ:「あ、ジョンハも夕方に来るってさ」
俺:「ジョンハ?あいつ、今、全州だろ?」
チャ:「Elwoodがソウルにいるなら、絶対に行くって言ってた。あと、俺の彼女も来るよ」

話の中に出てくるアカネとは、彼女が高校生の頃に知り合った俺の「娘」のような女性。俺のことを「아빠」(アッパ、"パパ"の意)と呼び、よく懐いてくれている。
彼氏ができたので「パパ」に会わせなければならないということで、一緒に来るらしい。「パパ」の立場としては非常に複雑な心境……でもなくw、よほど印象が悪くなければ問題ないw

一方のジョンハは チャンスの後輩で、今は全州の大学に通っている。こいつも高校生の頃に俺に懐いた。高校生の頃には既にJLPT 1級に400点満点の396点だか397点だかで合格していて日本語は堪能だが、日本のマンガとアニメで日本語を覚えたらしいので、俺のようなおじさんに は分からない若者の言葉で話すw

俺:「ちょっと待て。お前の彼女が来たら、お前ら LOVE LOVEモードじゃん?」
チャ:「え、そうだけど?まさか喧嘩をしろとでも?」
俺:「アカネも彼氏が来るってことは、ダブルで LOVEモードか?俺に耐えろと?」
チャ:「あ、そうか。でも、もう来るって言っているし」
俺:「よし、それじゃ、このカレー食わせよう!タッパーもあるし……」
チャ:「やめて!絶対にだめっ!」

朝っぱらからカレーを食いながら、そんな冗談を言い合っていたが、要するに夕方まで何も予定が無いわけだw 暇だったので、ゆっくりNHKでも見ながら寛いでいた。

チャンスはと言うと、相変わらずネットやって、MSNで友人とチャットして、彼女に電話して……という感じだったのだが、急に「そろそろ携帯電話のバッテリーが切れる」と言い出した。
彼女との「LOVE LOVEホットライン」wが切断されては気の毒だ。バッテリーの充電が必要だが、新しい携帯電話は水没させて壊れてしまい、今は古い電話機を使っているので、充電できる場所が限られているらしい。
「LGテレコムの店なら確実」と H君が言うので、それならその辺を歩いていればあるだろうと思い、昼過ぎに外出した。

宣陵駅の周辺で探そうと思ったものの、俺が知っている道はE-MARTまでの道だけ。その途中にあれば幸いだったが、ざっと見渡した限りでは見つからない。
ビルばかりの江南ではLGの看板が小さく見えて見つけにくいので、江北で探すことにして、そのまま駅三駅まで歩いて行ったら、駅の地下にLGテレコムの携帯電話を売っているお店を発見し、奥にあるコンビニでやってくれると聴いて一安心。
その、奥のコンビニ……というかスーパー?? いきなり入口のところでおばさんが昼食を食べていたので、ちょっと驚いたw  バッテリーを渡して約20分で充電完了。1000WON渡して「LOVE LOVEホットライン」無事に復旧。


このまま宿に戻っても何もやることがない。
そういえば、日本大使館の公報文化院で「新年日本文化紹介展」があったことを思い出した。日本に来たことがない H君が興味を持つと思って、夕方までの暇つぶしに、安国まで出向いてみた。

館内では日本の絵画(コピー)の展示や、お正月の習慣や遊び(書き初め、羽根つき、凧など)を紹介していたようだが、来場者は少なく閑散としていた。餅つきをやっていたようで、黄粉餅のいい香りがしていたが、試食タイムは終わっていたようだ。
館内の職員に薦められて「輪投げ」に挑戦する H君。何回やっても一度も入らなかったw

しかし……俺は日本人なので、日本の正月文化を見ても、面白くもなんともない(当たり前)。

割と短い時間で展示会場を後にした。どうせなら、もっと上手くプロデュースしろと言いたい。俺たちの税金使って文化紹介の企画をしても、人が集まらないのではお金の無駄。
なんなら俺がプレゼンを……いやいや、今は休暇中、休暇中。


アカネは18時頃に江南に来るというので、まだ3時間ぐらい時間がある。
それなら本屋でマンガでも買おうと思って、安国から鍾路まで歩く。

途中の市場で、なんかすごいことになっているバイクを発見したので、思わず撮影した。
これは日本では絶滅したに等しい「オート・三輪車」の類だろうか?
前半分はかっこいいのに、後ろはダサダサ。いったい、どこのどいつが、こんな「ザク・タンク」みたいなモビルスーツ、いや、マシーンを考案したのだろう。ちょっと乗りたい……いや、すごく乗りたい!でも、運転は運転手の仕事だと、執事の爺が……www

しかも、1台だけのカスタム機なのかと思ったら、

なっ、なにぃぃぃっ!?


まったく同じバイクがあちこちにあった。もしかして、量産型?

俺:「すげえなあ。俺、このオート・三輪車の工場、見てみたいよ」
チャ:「か、韓国は、DAELIMオート・三輪車の量産化に成功していたというのかっ!?」www

チャンスにガンダムを仕込んだのは俺です……認めます……「廃」を一人増やしてしまいました。ごめんなさい。

で、教保文庫まで……って、結局なんとなく歩いちゃったよ、安国から!
なんだか、今回はよく歩く滞在になっているような気がするが、医者からもウォーキングを薦められているので、結果オーライかな。

とにかく、教保文庫でマンガ(日本マンガの韓国語版)を買った。
俺はソウルでよく日本のマンガの韓国語版を買う。ストーリーもよく知っているので、韓国語の教材として、これほど手軽な本はない。

それで、今回買ったマンガ……


「ケロロ軍曹」であります!!www 
 

教保文庫を出て宣陵の宿まで戻ろうとしたが、寝不足でパワー不足。こんなときはTAXIに限る。乙支路入口あたりでTAXIに乗り込み、後は運転手(技師)とチャンスに任せて一眠り。

約30分後、宿に到着。いつもより時間がかかったと思ったら、新沙方面からではなく江南方面から戻ってきたので、途中で渋滞につかまったらしい。おかげで少しだけゆっくり眠れたからいいけどw

時計を見たら16:30。あまりのんびりしていられなくなったので、アカネへのお土産(と言うか、誕生日のプレゼント)を持って、江南へと向かう。
江南駅でアカネ、その彼氏のホンちゃんと合流。挨拶もそこそこに、とりあえずジョンハが来るまでコーヒーでも飲もうということで、カフェへ行くことに。

韓国で喫煙ができるカフェを探すのは大変……あれ?これって、前回も書いたっけ?
とにかく、昨日行ったカフェの場所を H君が覚えていたので、労せずタバコが吸えた。

アカネにプレゼントを渡し、ホンちゃんにはアカネからのリクエストで「お好み焼きソース」www
ホンちゃん、お好み焼きが大好きらしく、自分で作ることもあるそうだ。
「ヨカヨカ、料理好きな男に悪か奴ばおらんばい。あんたら好きにするったい」……と言ったつもりはないのだが、見るからに LOVE LOVEモード……この後チャンスの彼女が来たら、俺、完全に浮いてしまうと心配していたら、チャンスがホットラインで彼女と喧嘩している。なんだか、すごく怒っている。彼女じゃなくてチャンスから……宣戦布告。

結局、大戦勃発。チャンスの彼女は今日は来ないことになった。でも、後でちゃんとフォローしておけよ。


20時頃になって、ようやくジョンハから江南駅に到着したと連絡があったので、カフェを出て合流地点へ向かう……ジョンハが我々を見つけてこちらへ来た……が……え?あれ?あれれれ?

俺:「何?お前一人じゃなくて、三人で来たの!?」
ジョ:「ソウルに来た知り合いの日本人に会いに行くって言ったら、ついて来ちゃって」
俺:「二人ともソウルの人?」
ジョ:「いや、全州から」
俺:「だったら、出発前に言えよ。お土産、三人分も用意してないぞ」
ジョ:「いやあ、Elwoodだったら絶対に断らないと思って」

断らないが、連絡は欲しかった。財布に現金を補充し忘れていたんだよ……って、カードがあるけどね。
まあ、全州からずっと移動だったなら、腹も減っているだろうということで、7人で食事に行くことに。

ジョンハが連れてきた大学の友人たち(C君&J君)は、二人とも日本語が得意。でも、チャンス&ジョンハ同様、日本に来たことがな い。それなら日本食の店に行こうということになり、さっ そくお店を探す。幸い、江南駅周辺には日本食のお店がたくさんある。美味いか不味いかは分からないけどw

ジョ:「あ、あのお店。S●OB●がありますよ」
俺:「だめ!絶対だめ!あの店、ネタだと思って行くのはいいが、二度は行かない!」
ジョ:「俺には美味しかったんだけどなあ」
俺:「あんなの、日本料理じゃない。面白いけどw」

結局、ある居酒屋に入って、天麩羅やお好み焼き等、韓国でもお馴染みのメニューを注文。
怪しいアレンジはなく、それなりに日本的な味だったので安心した。

チャ:「お、焼きそばがあるぞ」

チャンスとジョンハは、俺の影響で焼きそば大好き青年になっている。さっそく注文して、ついでに焼きうどんも注文した。

先に焼きうどんが到着。なぜか水分が皿の下の方にたまっているが、醤油味の普通の味で、まあまあ美味しかった。
その後、かなりの時間がたってから、焼きそばが来た……が……なぜか、焼きうどんと同じ味付け。ソース焼きそばではなく、醤油味の焼きそばだ!
不味いっ!!!焼きうどんと同じ味付けなのに、なぜこんなに不味いんだ!

でも、ソース焼きそばの味を知らないアカネとホンちゃんは平然と食べていた……orz
……違う……違うんだ……それは日本人が普通に食べている味じゃないんだっ!w


適 当に腹を満たしたところで、アカネたちは水原へ帰ることに。7人中5人も日本語を話すので、公用語が完全に日本語になってしまっ て、ホンちゃんには申し訳なかったかな。でも、いつか日本に来たら一緒に神戸牛を食おうと約束した。

まだ宿に戻るには早い時間だったので、残った5人で飲みに行った。
メニューを見たら「ヨーグルト焼酎」という字が目に付いたので注文してみたが、


濃い目のカルピス・サワーでした。

とにかく5人でまた飲み始めた。
それまで大人しかった C君と J君だが、酔いが回って饒舌になってきた。

J君:「やっぱり杉田かおるは、いいね!」
俺:「お前、なんでそんな古い女優を……」
ジョ:「こいつ『金八先生』なんて見ているんですよ」
俺:「マジ?なんか、ヲタクっぽいなあ」
J:「杉田かおるならヲタクじゃないですよ。ジョンハはヲタクだけど」
ジョ:「お前こそ絶対ヲタだってば」
J:「お前なんか、日本のエロゲの翻訳やってたじゃん」
ジョ:「ずっと昔の話だろ!」
C君:「秋葉原……行きたいなあ。メイド・カフェ」
俺:「貴様ら、全員ヲタじゃん!」w
チャ:「Elwoodもヲタクっぽいよね。ガンダム好きだし」
俺:「俺は 1st.(しか知らん!」
(←言い訳になっていない)

……と、ヲタク同士が無益な晒し合いを繰り広げ、気がつけば 23:30になっていた。

俺:「貴様ら、帰りのバスはあるのか?」
ジョ:「もうこんな時間だったとは……無理っぽいです」

ジョンハが来ることは知っていたので、最悪でも三人で俺の部屋に泊まればいいと思っていたが、さすがに五人は無理……

J:「こんなこと、しょっちゅうなので、大丈夫っスよ」
C:「そうそう。いつもPC房とかサウナとかに泊まっているし」
俺:「そうか。寒いからな、気をつけて帰れよ。死ぬなよ。」
J:「僕は死にましぇんっ!」www


こうして韓国のヲタたちと別れて宿に戻った。
ジョンハは4月から軍隊に入隊するので、次に会うのは2年後だ。俺が彼の電話番号を知らないと言ったらメモ帳に書いてくれたが、軍隊に行ったら携帯電話なんて使えないじゃんw

あと、C君が今月下旬だか来月に日本に来るというので、俺の連絡先を教えておいたが、秋葉原でメイド・カフェを案内するのだけは嫌だなあ……orz

宿に戻ってビールを飲もうと思ったが、つまみが無かった。
カレーはビールに合わないので、何か無いかと思って冷蔵庫を開けたら、前の日に買った鶏肉があったので、


また


夜中に


作っちゃいました!
ハーブ・チキン!w

キッチンにオーブンが無かったので、オーブン・トースターで表面を焦がして、電子レンジで加熱して完成。
レンジ加熱の際に油がはねて皿が汚れてしまったが、自分で食うのだから、これでいいのだ。

ビールを飲んで、チキンを食った直後に、猛烈に眠くなって、倒れるようにベッドで寝た。
今日はテンションが高かったけど、そういえば俺、寝不足だった……ZZZzzzzz……。

つづく

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このブログ記事について

このページは、Elwood Bradhamが2007年1月14日 09:25に書いたブログ記事です。

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