新年ソウル滞在記 Final 「終電車でGo!」

とりあえず、残っていたお米を全て炊いて、朝食には……もちろん、カレーだ！ 「mk2FR」の残りだ！一晩たっているのでアミノ酸が出まくって、昨日よりもさらに美味いぞ！って言うか、実際美味すぎて3杯も食っちゃった。まあ、残 しても処理できないという理由もあったけど。

それにしても今回の滞在では、よくカレーを食ったなあ。5泊のうち朝食4回がカレー。うち1回は、もち米カレーだｗ
日本人は平均して1週間に1回以上カレーを食うと言われているが、この俺は6日間18回の食事のうち4回もカレーを食ったのだから、じつに4.5倍ものペースでカレーを食ったわけだ。
しかも、カレーを作る回数が平均で1ヵ月に2.5回であるのに対し、俺は6日間で3回、つまり6.25倍のペースでカレーを作ったことになる。
日本で最もカレーの消費が多い秋田県民でさえ、こんなには食わんだろう。しかも仮にも海外旅行中である。もし「海外旅行で現地滞在中にカレーを食べた回数のランキング」が発表されたなら、かなり上位に食い込むに違いないｗ
そんな感じで、頭の中で電卓を叩きつつ、自分のランキングを予想しながらカレーを食った。
……などと、さらりと書いてしまったが、それを今、さらりと読んだ貴君は、俺が本当に頭の中で電卓を叩きながらランキング予想をしてカレーを食べたと思ったの？そんなはずないでしょ！ｗ　普通に食べたよ、普通に！ｗｗｗ

シャワーを浴びた後、フロントにチェック・アウトの時刻を確認したら、12時だという返答。

フロントの男性：「荷物はどうしますか？」
俺：「15時に出発するので、それまで預かってくれる？」
フロント：「もちろん。まだ時間もありますので、ごゆっくりどうぞ」

「ごゆっくり」と言われても、特に約束があるわけではないし、どこか行きたい場所があるわけでもない。とりあえず荷造りだけは済ませてしまったが、それでも暇だ。ああ暇だ。市内を15時に出発する予定なので、まだ5時間ぐらい時間が余っている。

あまりにも暇なので、ベッド・メイキングしてみた。布団のしわをきれいに伸ばして、ぴっちりと敷き直したら、掃除のおばさんが「このお客さん、昨夜は床で寝たのかしら？」と驚く……かな？確証はないけど、暇だからいいのだ。

ベッド・メイキング、いや、ベッド・リメイキング終わり。
まだまだ時間があるので、次はキッチンの掃除だ。レンジ周りの焦げ付きもきれいに落として、シンクもピカピカに磨いたぞ。

次はトイレ掃除……は…やめてｗ 机とTVを磨こう！……って、完全に仕事しちゃってるよな、宿泊客なのに。でも、暇だからいいのだ。

と、まあ、そんなことをしても、それほど時間が潰せるわけでもないので、少し早いけどチェック・アウトして散歩へ行くことにした。晴れている日に散歩するのは、健康にも精神的にも良いものだ。宣陵の周辺の地理も覚えておこうと思って、元気良く宿を出た……

って、めちゃめちゃ寒いよっ！！！

よく晴れているのに、ぜんぜん暖かさを感じない。むしろ、顔が痛いほど寒い。慌てて手袋を着けたが、Prat-5の写真にもあるとおり、指が無い手袋なので、結局手をポケットに入れて歩いていた……手袋の意味ないじゃん！ｗ

宿を出てすぐのところにある宣陵駅の入口付近。FRESHNESS BURGERとカフェが見えるが、日曜の朝だからか、まだ営業前のようだ……って、10時過ぎているんだが、何時から営業開始なんだ？

宣陵駅の交差点。日曜だから？寒いから？人が全然歩いていなくて寂しい雰囲気だった。地下鉄の駅構内も、いつものような人の群れがなくて、何人かの人たちが行き来しているだけだった。

デジカメは相変わらずオート・フォーカスが故障したままだったが、これぐらいの風景なら問題なく撮れる。
で も、風景を撮影することが目的ではなく、周囲の地理を把握することと、暇つぶしが目的……なんだけど、大通りはどこもビルだらけで、ちっとも目印になるも のがない。仕方がないので、駅の東南のエリアから攻めてみることにして出発。どこか適当なところで引き返して、一休みしよう。 

とか言いつつ、なんだかんだで三成駅(COEX付近)まで行って、駅三洞と三成洞の境目あたりを一周してしまったｗ

さすがに携帯電話のGPSに地図は表示できなかったが、簡易コンパスは機能していたし、地図もJPEG化して携帯電話のメモリーに保存していたので、方向だけは間違えずに歩けた。
E- MART付近で迷っていたときは、周囲がアパートだらけだったのに対し、こっちは飲食店が多かったのが意外だった(飲食店があることは知っていた)。しか も、COEXまでそれほど遠くもない地域であるにも関わらず、だ。俺は、もっと高層アパートが林立していると思っていた。
それでもテヘラン路に出たら、さすがにオフィスビルだらけになって、普段見慣れている東京の風景と何ら変わりがなかったので、すぐにつまらなくなった。

正午を回ったので、散歩はやめて休憩でも取ろうと思い、宣陵駅近くのPC房に入った。
休憩のために PC房に入る時点で、もう既に「廃」の領域なのかも知れないが、1時間以上歩いていて身体が温まってハイになっていたので、店員のおじさん……たぶん俺と同年代の店員に「ハイ！」と声をかけて店内へ。

それにしても、今日もよく歩いた。後で測ったら、また5-6kmぐらい歩いていた。まだ正午過ぎたばかりなのに、万歩計がもう1万歩近くを指していた……って、そんな物(万歩計)まで持って行ったのかって？ポケットに入れたまま着て来ちゃったんだよ！ｗｗｗ

ケンタの PC房ほどではないが、それなりに小奇麗な店内で「17茶」を飲みながら、日本のニュースを見たり、MSNでチャットしたり、エンコリを見たりして暇を潰す。

友人1：「今、ソウル？お土産買ってきてね」
俺：「貴様へのお土産は、俺様の元気な姿である」
友人2：「あ、俺、キムチね、キムチ」
俺：「キムチは(飛行機の中で)爆発するので買わないNIDA」
友人3：「そっち、今、何時？」
俺：「KOREAN TIME」
友人4：「明けましておめでとう！今、青森の実家です」
俺：「俺にとっておめでたいかどうかは、俺が決めることだ。貴君に何が分かる！」
友人2：「あ、俺、キムチね、キムチ」
俺：「キムチは爆発するので……これ、さっき言ったよｗ」

昼間から MSNの LISTに名を連ねた暇人たちを、片っ端から俺の暇つぶしに引きずり込んだお陰で、なんだかんだで時間は潰せた。日曜日の過ごし方としては甚だ不健康では あるがｗ 2時半ぐらいまで PC房でのんびりして、宿で荷物を受け取った後、江南駅からの空港バスに乗った。

16時、仁川空港に到着。
朝食にカレーを3杯も食べたせいで、昼間は食欲が無かったが、この時間になるとさすがに空腹になってきたので、とっとと荷物を預けて、何か食べに行こうと思ったら、チェックイン・カウンターに長い行列ができていた。
この行列に並ぶのには抵抗があったが、でもチェックインを済まさないことには飛行機に乗れないので、最後尾に並んで、暇つぶしにソウルの友人たちに電話しまくった。

YWさん：「どうしてあなたは、いつも最終日に『暇だ~！』って言うの？私の家に来ればいいのに！」
エリ：「え？休暇は明日まででしょ？なぜ今日帰るの？」
ジョンハ：「あの後、大変だったんスよ~。結局、白TAXIで帰ったけど運転が荒くて、兄貴が車酔いで…」
ケンタ：「あ？え？もう帰る？今日、日曜だろ。ゆっくりしていけばいいのに」(←半分寝ぼけてた)」
アカネ：「来週からしばらく中国に行って来るから、帰ったらまた話しましょうね~」
JEさん：「あ~、今回は本当にごめんなさい。次は必ず会いましょう。私の電話番号、分かるでしょ？」

ちょっと挨拶の電話をするだけでも結構な時間がかかるものだ。もう俺の番じゃないかｗ

チェックインを済ませてボーディング・パスを受け取ったら、18:40の出発時刻が 18:50に変わっていた。
たかが 10分ぐらい、どうってことないと思っていたのだが、この10分が後で俺の行動に大きく響いた。もう予想できている人もいるかも知れないが、今はあえて語らない。

レンタルの携帯電話を返却して、出国審査を終えて、最初に向かったのが、食事ができるお店。既に17時近かったので、かなり空腹だった。
以前、空港内の朝鮮ホテル経営のレストランでコスト・パフォーマンスの悪い食事をしたので、今回は少しグレードを下げてみようと思ってお店を探し始めたのだが…… 

ああ、フォーカスが合っていないけど、分かるよね？うどんと寿司だよ。ここ、成田じゃなくて、仁川空港ね。
空港内で寿司が食えるのは問題ないが、こんな大きなポスターで宣伝する理由が分からん。しかも、ここ、日本料理店じゃなくて、普通のフード・コートみたいなお店で、色んな料理があるんだよ。それなのに、韓国料理のポスターじゃなくて、なぜ寿司のポスターなんだ？ｗｗｗｗｗ  (ちなみに韓国料理のポスターは無く、寿司だけだった)

まあ、それでも、なかなか美味しそうな写真だし、これを見て空港を利用する人々の食指が動くなら、それはそれでいいんだけど、 

いくらなんでも、これは酷い！！！

と、興奮したところで、空腹が満たされるわけでもないので、とっととお店に入って注文。

からい食べ物は苦手なので、野菜チャーハン(9,000WON)を注文したら……

野菜って、冷凍の MIXベジタブルのことだったのかYO！ orz

いや……本当はサンプル見てから注文したので分かってはいたけどねｗ  少しぐらい、ちゃんとした野菜が入っているんじゃないかと期待していたんだよ。

しかもスープは日本式の「お吸い物」だ！ｗｗｗ
沢庵とキムチが付いてくるのは、もう慣れたからいいものの、お吸い物の具がワカメとネギと油揚げって……うちの会社の社員食堂の夕食に出て来る「余った食材を有効利用~~~！」みたいな組み合わせだ！ｗ

でも、空腹には逆らえなかったので、とにかく食う。食った………………

これ、チャーハンじゃないよ！
ピラフじゃないか！！！

うちの会社の社員食堂の夕食に出て来る、炒めていない焼豚チャーハン(つまりピラフ)のような、お米がべしゃべしゃした食感が……たまらなくて……ちなみに、ここで言う「たまらなくて」は「耐えられない」の意味。2口食べて、お吸い物だけ飲んで、お店を出た。

料理を作ってくれた方。たくさん残しちゃってごめんなさい。だって……不味かったんだもん！！

それにしても、市中には美味しい料理がたくさんあるのに、なぜ空港で食う料理って、こんなに値段が高くて不味いんだろうね。国際空港って、その国の「顔」みたいなものなのに、仁川でも成田でも、キングフォード・スミスでもニノイ・アキノでも、美味いと思った料理を食ったことが無いような気がする。スカルノ・ハッタで食ったナシゴレンは美味かったけど。
俺が安い料理をチョイスするのがいけないのか、たまたま運が悪かったのか、俺の味覚が変なのか……でも、あの味だったら、機内食とか「のり巻き天国」のチーズのり巻きの方が、ずっとましだよ、本当に！ｗｗｗ

タバコと会社の同僚たちへのお土産を買うために免税店へ。
お店に入るやいなや、売り子さん(店員)が日本語で話しかけながら近づいて来る。笑顔の奥に「とにかくたくさん買ってもらおう」という闘志がみなぎった、突き刺さるような視線が痛い。
この後、売り子さんとの壮絶な戦いが繰り広げられたのだが、それを詳細に書くと、あまりにも俺が「ひどいお客」のような印象を与えかねないので、詳しい内容は省略する。でも、買いたくない物を「いらない！」って断っただけで、一応、買い物もしたんだよ。タバコとかねｗｗｗ

搭乗ゲート前のベンチに座って、携帯電話でネットしながら出発を待った。なんだかんだで、2時間なんてあっという間に潰れてしまった。宿ではあれほど「暇だ、暇だ」と言っていたのに。(^-^;

そんな感じで、いよいよ飛行機に乗り込み、韓国を後にする。
さらば、ソウルよ、また逢う日まで。こっちはこれから機内食だ。ものすごく空腹だったので、機内食のことしか頭に無かった。

機内食キタ───（゜∀゜）───！！

……はい。ごめんなさい。機内食ごときでおじさんが興 奮してはいけないよね。でも、お腹がすいていたんだよ。野菜チャーハンが不味かったんだよ。ほとんどお吸い物しか飲んでいなかったんだよ。だから、エコノ ミー・クラスでもまあまあ美味しいアシアナの機内食に期待していたんだよ。一日千秋の思いだったんだよ。だから許せ。誰が何と言おうと、期待を膨らませて食ってやる！

……う～ん、美味い…………いつものアシアナの機内食を「1」とした場合、この機内食(白身魚、たぶんホキのフライ)は「0.6」ぐらいだけど、さっきのチャーハンを「1」としたら、3倍ぐらい美味い……ん？3倍？…………

よーし、パパ、コチュジャンたっぷり入れて
赤くしちゃうぞー！

あまりにも空腹だったので、いつもは食べないパンとオレンジ・ジュースまで全部食べてしまったｗ
さあ、あとは成田から家に帰って、この旅も終わりだ。

今回の旅行を総括してみると、

1. 仁川空港を除き、ソウル以外の場所へ行かなかった(たぶん初めて)。
2. カレーばかり食ってた。
3. コンタクト・レンズを買うのを忘れた。
4. デリムのオート・三輪車は圧巻だった。
5. やっぱり白いLEXUSはガンダムみたいでかっこいい。
6. JD氏は最後まで「万歳」を叫ばなかった。

……って、どうでもいいことばかりだなｗ こんなのがあと 4096個ぐらいあるけど、面倒くさいので省略ｗ

で も、どうでもいいことばかりでも、例えばこの日の行動──宿から空港まで行く間の出来事。誰かに会ったわけでもなく、何処かを観光したわけでもない──こ んなに何もない1日でも、細かく描写すれば、こんなに長いスレになるんだね。単に文才が無いだけだという話もあるが、これでもかなり省略したぐらいだよｗ

まあ、そんな「つまらないはず」の俺の滞在記を「面白い」「楽しく読んだ」と言ってくださった皆さんには、この場を借りてお礼申し上げます。
でも、時間があったら、冷静に、もう一度この滞在記を読んでみてね。面白いのは滞在中の出来事じゃなくて「俺自身」だから！！(←はい、ここ、笑う場面ですよ)

そうこうしているうちに、定刻どおり、無事に成田に到着。
今回の旅行の総括もしたし、この滞在記もいよいよエンディングへ……と思った貴君！！

まだ俺の性格が分かっていないね？
まだ続くんだYO！！ｗｗｗ

21:05、成田国際空港に到着。PBBを抜けて、ようやく日本の地を踏んだ。
またしても第4サテライトの一番遠い地点から、長い通路を進んで入国審査へ向かったが、すんなりとパスして、荷物のピックアップへ。
俺の荷物は一目で分かるように、取っ手のところに「丸い大きな耳の黒いネズミ」の人形が……あるはずがない。どこにでもある、普通のキャリー・ケースだ。これを持って家に帰れば、本当の本当に今回の旅行は終わり…………のはずなんだけど……。

……10分たっても、20分たっても俺の荷物が出てこない……。
まあ、こんなことはよくあることなので、気長に待つ。

……30分経過……出て来ない。
ちょっと不安になる。

……35分経過……まだ出て来ない。
まさか、ロスバゲ？

そのうち、カーゴからの荷物がバゲッジ・カルーセルへ全く出て来なくなった。
バゲッジ・カルーセルはまだ回っていたので、しばらくコンベアの出口を注視してみたが、やっぱり出て来ない…………ロスバゲ確定か…………と思ったその瞬間、

出た！(・∀・)

 なんと、一番最後に俺の荷物が出てきやがった。心配させやがって、この野郎~~ｗ

これで一安心ということで、さっそく空港地下にある京成線の駅へ向かおうとしたその時、下りエスカレーター付近にあった時計を見て、言葉を失った。

「21:54」…………それは、俺が家まで帰る終電車の発車時刻だった…………orz

出発が10分遅れたせいなのか、荷物が最後に出てきたせいなのか、そんなことは今となってはどうでもいいが、とにかく10分早ければ、問題なく家まで帰れたはずなのだ。

それでも俺は喫煙所でのんびりタバコを吸っていた。

俺：「どうせ明日も休暇だもんね~ｗｗｗ
　　　滞在記のFinalを『終電車』で引っ掛けるなんて、俺ってセンスあるじゃん？」(自画自賛モード)

で、結局、自宅の最寄り駅までの電車は無くなったけど、自宅から 2kmのところにJR線のT駅があるので、成田空港─[京成線]→日暮里─[JR京浜東北線]→地元の駅─[TAXI]→自宅 という経路で帰れることを知っていたので、実はまったく心配していなかった。 
しかも、このコースなら、成田空港を 22:41に出発すればいいので、時間は余裕のよっちゃんイカ。
ただ、予定外のコースだったので、通勤定期が使えないことと、TAXI代が加わるので、1500円ほど多く出費するだけの話だｗｗ

と、いうわけで、約2時間も電車に揺られ、午前1時、無事に自宅に到着。ソウル市内から約10時間。たぶん、今までで最も時間がかかったのではないだろうか。午前中に歩き回って、午後はほとんど移動だけの、本当に疲れる1日だった。
TOUGHだけが自慢の俺もさすがに疲れたので、翌日は爆睡した。 

今度こそ本当に ─ FIN.