運が悪けりゃアジサンド

「俺たちは天使だ!」(以下、"俺天")の続編制作が決まったらしい。
詳細は、バンダイビジュアルのプレス・リリースを参照。

http://www.bandaivisual.co.jp/pdf/2009/pr090511-1.pdf

「俺天」はすンげー面白かった。
ハード・ボイルドのはずなのに、やっぱり三枚目のドッチラケ。どことなく「ルパン三世」のようなノリに、毎週わくわくしながら日曜の夜を待って、テレビの前にかじり着いて見ていた小学生の頃の俺。
懐かしいのはもちろんだけど、やっぱり今見ても面白いものは面白いのだから、こればかりは どうしようもない。

 

でも、はっきり言って、新作には何も期待していない。
プレス記事を読んだ限りでは、

  1. 舞台はオリジナルの30年後
  2. キャストは全員イケメン俳優
  3. 役どころはオリジナルと同じ
  4. でもユーコがいない

……ってことらしいんだが、1.の30年後の舞台設定は仕方ないとして、2.~4.は、もう見る気なし。

「俺天」は、ノリのいいオープニングで始まって、探偵というハード・ボイルドさを匂わす連中が織り成すスラップスティックなドラマ。イケメンばっかり集めて、いったい誰に見てもらいたいんだ?

ターゲット:10~30代の女性・30~40代の旧作ファン

あ、一応ターゲットは名言しているワケね。
別にイケメンが憎いわけじゃない。でも、旧作ではすべてのキャストが、時には二枚目、時には三枚目、時には二・五枚目になるから面白かったのに、イケメン俳優に何を期待しろと?
俺、モロにこの「ターゲット」にハマっているわけだが、なんか見る前から萎えちゃうよ。 

 

それに、役者が違うのに、CAPとナビとダーツとジュンの役どころが、そのまんま出ちゃったら「続編」じゃなくて「リメイク」だろ。
続編なら、30年間のギャップを埋めるサイド・ストーリーが欲しいところなんだけど、たぶん考えていないんだろうなあ。
5人の天使たちが(最終回で)それぞれ手にした1億円で何をやらかしたかとか、何ゆえ30年後に探偵事務所に舞い戻ってきたのか?それも1人じゃなくて4人も……なんてーヤツね。
そういう設定を考えているのなら、一応「続編」なんだろうけど、どうもプレス記事の内容から察するに、やっぱり続編じゃなくリメイクっぽいね。


そんでもってユーコに相当する役どころがないんじゃ、もう「俺天」じゃないでしょ。ナビの「ユーちゃん」への明白な片思いっぷりが面白いんじゃないか。
ジュンちゃんに惚れているルポ・ライターの谷村女史とか、藤波「センセ」のトコのクミちゃんとか……あーもー、やっぱり、誰が欠けても、キャラの魅力が引き立たないような気がするよ。

ってゆーか、アジサンドが出てこなかったら、続編ともリメイクとも認めてやらねー!w

 

だいたい、キャストを変えて作る続編や二作目って、たいていオリジナルを超えられないよね。
「俺天」は、30年前のあの時代を舞台に、30年前のあの役者たちが、30年前のあの当時の顔で演じなきゃ、やっぱり「俺天」じゃないんだよ、うん。


もう作っちゃうって決まっているんだから仕方ないけど、なるべくなら「俺天」は、今のまま、30年前の名作ってことにしといた方が……って、どうせ、「旧作」ファンのボヤきなんだけど、ホントにそう思うよ。

 

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このページは、Elwood Bradhamが2009年5月11日 23:20に書いたブログ記事です。

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