死んじゃった人と死んじゃう人

4月5日のNHKスペシャル・シリーズ JAPAN デビュー「第1回 アジアの"一等国"」の偏向報道っぷりが話題になっているので、遅ればせながら録画した番組を週末に見て、NHKにぶーたれるblog記事を書いたろ、と思っていたのに、番組の内容のあまりのひどさに憤るばかりで、煮えくり返ったハラワタの熱をどうやって表現しようかと文章を推敲しているうちに、2日3日と過ぎてしまい、気付けばもう火曜日。どうも今ひとつまとまらなくて、少し萎えてきたところに、元タレントの清水由貴子さんが亡くなったというニュースを見た。

同僚に「清水由貴子って誰だっけ?」って聞いたら、「欽ちゃんバンドのキーボードの人じゃね?」って言うから、「ああ!『亀は置いて行きなさい、亀は』の人か!」と、ようやく思い出せた。なぜか俺の中では藤田弓子とかぶっていたっぽいw

母親の介護疲れで自殺したのではないかと見られているらしいけど、(母親らしき)車いすの女性を霊園に連れて行き、そこで自殺って……車いすの女性を連れて行った理由が解せんわ。

自殺しちゃうぐらいだから、よっぽど つらい思いをしたのかも知れないけど、自殺の動機が母親の介護疲れで、その車いすの女性が母親だったとしたら、何ともえげつないなあ。子供が親よりも先に死んじゃうってこともそうだけど、その上「私は あなたのせいで今から死ぬのよ」って、そういう意味か?もし、そういう魂胆だったのなら、親にとっては かなりキツイわ。残される人たちのこと、もうちょっと考えようよ。ホントに……。

まあ、これ以上死んじゃった人のことを悪く言いたかないので、ようつべで見つけたヤクルトのCMでも貼っておく。


─ 2009年4月24日 04:30AM 追記:

亡くなった清水由貴子さんについて、「えげつない死に方」などと書いたが、その後、彼女が幼い頃に父親を亡くし、母親を楽にさせたい一心で芸能界入りし、母親の介護のために引退したことや、その真面目な性格ゆえの献身的な介護などの事情を知り、何も知らずに好き勝手に書いたことに対し、非常に申し訳ない気分になった。もとより亡くなった方を悪く言うつもりはなかったものの、いささか思慮が浅かったと反省している。
こうした一連の批判めいた発言を撤回するとともに、もしそれによって傷付いた関係者の方がいるなら、心からお詫び申し上げる。

なお、撤回はするが、本文は自分への戒めのために削除せずに残しておく。

 

んで、タイトルが「死んじゃった人と死んじゃう人」だから、今度は死んじゃう人の話題だけど、毒入りカレー事件の犯人とされる林真須美被告の死刑が確定しちゃったね。

言わずもがなだけど、日本の刑事裁判ってのは、捜査段階から裁判まで、犯人の自白を中心に進めていく。犯人を逮捕して自白させて調書を取って、それを証拠として裁判で提出して、裁判官が証拠であると認めたら有罪判決が出るようになっている。

今回は被告が黙秘を続け、自白もなく、動機が明らかにならず、状況証拠だけで死刑判決に持ち込めちゃったんだから、検察も大したもんだ。

被告も弁護人も未だに無罪を主張しているけど、混入されたヒ素と自宅から押収したヒ素をSPring-8による非破壊分析で検査した結果、「科学的には同一」という判定が……って、素人にゃよく分からんが、たぶんDNA鑑定並みの証拠が出てきちゃったにも関わらず、「他に犯人がいる」って……俺は他人を裁く立場にないので、あーしろこーしろとは言わんけど、おぅおぅおぅおぅ!黙って聞いてりゃいつまでも寝ぼけたことヌかしゃーがってぇ!とっくにネタは上がってんでぇ!……ぐらいは言ってもいいよな。

ま、俺の遠山桜なんて出る幕もなく、最高裁は上告を棄却して被告の死刑が確定しちゃったわけだが、よくよく考えてみりゃ、被告は普段から自宅近くの用水路にゴミを投棄し、駐車している車にクラクションを鳴らしまくって、深夜にピアノを弾いたりカラオケを歌ったり、近隣住民から迷惑がられていた上に、自分の夫を含めた4件の殺人未遂と、同種の服毒事件7件などで、4億円以上の死亡保険金、高度障害保険金、および入院給付金等を受け取っていた「外道」なんだよな。もう人間じゃないんだよな。「有害鳥獣」なんだよな。

なあんだ!それじゃ、駆除していいんじゃん!?

人が死ぬのってことは嬉しいことじゃあないけれど、人間の心を持たないケダモノが死んでも心は痛まん。人権ってーのは「ヒト」のための権利であって、外道のための権利じゃないんだからね。
日本に死刑制度があって良かったと、死刑制度の重要性を再認識させられた判決だった。


そういや、俺が幼い頃、たぶん6,7歳の頃だと思う。「無罪」だか「無実」だかの意味を父に尋ねて、世の中には いわゆる冤罪というものを知った。
そのときに「死刑になった人が、死んじゃった後で無罪だと分かったらどうなるの?」と質問したら、父は「無罪を証明できかなかったのだから、それは仕方がない。それよりも、普段から疑われるようなことをしていれば、本当は自分が悪くなくても、みんなが疑うものだ」みたいなことを言った。
子供ながらに理不尽には思ったものの、まあ、子供に説明するのなら及第点の回答だわな。

そんなことを思い出したからじゃないけど、これからも正直に、真面目に、地道に、誠実に生きていきまショー!……って、俺、「怠惰」だから、今までも ちっとも「真面目」じゃなかったよw
 

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このページは、Elwood Bradhamが2009年4月21日 22:02に書いたブログ記事です。

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