知っているつもりだったけど......

まだまだ知らないことって多いってことだよね。

女王シロアリ、子供は後継にせず…王の血を入れないワケは?

女王の命は永遠? 日本に多いシロアリ「ヤマトシロアリ」の女王は、自分の死後の後継者となる新女王を、王と交配しない単為発生で産むことを岡山大の松浦健二准教授(昆虫生態学)らが発見した。新女王はこれまで、王と女王の娘と考えられてきたが、実は自分自身の“分身"で、女王の座を守り続けていた。17日から盛岡市などで始まる日本生態学会で発表する。

シロアリは最初に1匹ずつの王と女王が巣を作り、働きアリや兵アリ、生殖能力を持つ羽アリなどを産む。

松浦准教授らが、ヤマトシロアリの生態や遺伝子を詳しく調べたところ、女王は通常、王と交配して産卵するが、うち2~5%は単為発生で産み、それが新女王になることがわかった。

巣が大きくなると、働きアリなどを増やす必要が出てくるが、女王だけでは産卵数が不足しがちになると新女王たちが王と交配し、家族を増やす。20~30年生きる王に比べて女王の寿命は5~10年と短いが、分身がさらに分身を産むため、巣が存続する限り、初代女王と同じ遺伝子の女王が君臨し続けることになる。

(2009年3月8日03時14分
読売新聞)

シロアリの生態って、アリやハチと同じなんだろうと思っていたんだが、そうじゃなかったんだね。
恥ずかしながら、「単為発生」という言葉自体、初めて知ったよ。

 

2009030801.jpg

図まで転載しちゃうのも問題なので、同じような内容の図を作ってみたけど、要するに、今までは、女王と王が交尾して産んだ卵から、働きアリや兵アリ、そして女王アリや王アリが生まれるとされていたんだけど、それが、女王は 王と交尾せずに二代目の女王を生む、というわけだ。

ってことは、母親=女王の遺伝子だけで二代目、三代目が生まれるわけだから、父親=王の遺伝子が混ざらないけど、交尾によって将来 女王になる生殖虫(羽アリ)も生まれるわけだから、複相染色体による無性生殖(=クローン)と単相染色体による有性生殖の両方ができるってことか?どういう構造してんだろ。

単為発生そのものは、そんなに珍しいわけでもなく、単細胞生物とかピッコロ大魔王とか、いくらでも例はあるんだろうけど、有性生殖もできる生物って 珍しいな。
 

ところで、これ、人間に置き換えたら大変だなあ。
セックスなしで子供が生まれるって言ったら、聖母マリアを連想するけど、あれとは、ちょっと違う。生まれたイエスは男だからね。

母親がセックスなしで「娘」を生む。
娘は母親と全く同じ遺伝子なので、母親の「クローン」ってことだな。
んで、母親が寿命で死ぬと、クローンの娘が、父親とセックスかよ。アブネーなあ!w
父親が「何から何まで、ママの若い頃にそっくりだ!」とか言って、娘 押し倒しちゃうようなもんだwww

でも、よく考えたら、クローンの娘に父親の遺伝子は入っていないから、近親交配にはならないのか。
ってことは、ある意味、若返った母親とヤッちゃうってことか?
それはそれで、ちょっと そそるモノがあるぞ!……って、ナニ想像してんだよ、俺www

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.ipdl.net/elwood/mt-tb.cgi/212

コメントする

このブログ記事について

このページは、Elwood Bradhamが2009年3月 8日 22:52に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「たまには行きたくなることもある」です。

次のブログ記事は「2009年3月9日(月)の俺昼」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。