2008 アジア・シリーズ観戦

昨日はblogお休み。朝、ソウルから来た李HW君から電話があって、東京ドームでアジア・シリーズを観戦した後、終電でまで飲んで帰ってきたので、書いている暇がなかった。

とりあえず昨日のことでも書き綴ってみる。

────────────────────
朝の4:30に羽田に着いたはずの李君からの電話がないので、とりあえず外出したら、駅のホームで韓国のエリア・コード(82番)の電話がかかってきた。
李君からだと思って電話に出たら、女性の声で「李HWさんがあなたの電話にかけているのですが、つながらないと言っているので、そちらからかけてもらえませんか?」って言われた。

えっ?とか思って着信履歴を見たら、朝から番号非通知の着信履歴が並びまくっていた。俺のケータイ、非通知の着信を拒否しているので、ぜんぜん気付かなかったよ。
国際ローミングで韓国から持ってきた番号で俺のケータイにかけると、番号が非通知になっちゃうのか。これから気を付けないとな。

まあ、それでようやく連絡が付いて、八重洲の寿司屋で昼飯食って、コーヒー飲んでまたーりした後、東京ドームへと向かった。

 

────────────────────
この日の試合には息子も誘ったんだが、急なバイトで来られなくなったらしく、チケットが1枚余ったという話は一昨日書いた

余ったチケットを売るとダフ屋行為の疑いをかけられるし、どうせ1,000円のチケットなので、現地でSKのファンらしき韓国人に「プレゼント」しちゃお うと思ってチケット売り場に向かう韓国人を探していたのだが、SKワイバーンズのユニフォームを着た連中は、すでに開場前からゲート前に並んでいて、チ ケット売り場付近にいる人々は誰が韓国人だか台湾人だか日本人だか分からんので諦めた。

んで、余ったチケットも持って、ボディ・チェックを受けて場内に入ったら、後ろから来ているはずの李君の姿が見えない。

5-6分待っても来ないので、荷物の中に持ち込み禁止の物でも入っていて制止されているのかと思って、ゲートの中から覗いてみたら、鞄やポケットの中をま さぐってチケットを探している李君の姿が......まさか、失くした!?声は聞こえないが、どうやらそういうジェスチャーをして慌てていたので、ちょっと吹いた w

結局、俺が持っていた余りのチケットを渡して事なきを得たが、誰かさんに「プレゼント」できなくて、本当に良かったwww

────────────────────
外国チーム同士の試合は観客が少ないので、自由席のチケットでも良い場所に座れる。俺らはSKのダッグ・アウトの上、前から7段目で見ていた。選手の顔もよく見える。

2008年アジア・シリーズ観戦

このブロックは、去年SKの応援団が陣取って、チア・リーダーの踊りが間近で見られる場所のはずだった......が、今年は応援団の席が外野寄りに移動していた ことを知らず、気付いた時には観戦ツアーで韓国から来ていた応援団たちで、チア・リーダーのいるブロックはもう埋まっていた。

もちろん、野球の試合を見るのが目当てで、チア・リーダー目当てではないのだが、ちょっとは期待していたんだよ、ちょっとはね。
おかげで、今年はチア・リーダーの姿をオーロラ・ビジョンで見る羽目になったw

────────────────────
この日は昼に西武ライオンズと支那代表・天津ライオンズの試合があって、西武が16対2のコールド勝ちをしていた。

大勝したのはいいけど、日刊スポーツのサイトに「日本4連覇に黄信号?」みたいな見出しで西武の決勝進出が微妙だという記事が載っていたので、そのせいで俺は決勝戦のチケットの予約に頭を悩ませていた。

2008アジア・シリーズ勝敗表

昼のゲームが終わった時点で、西武2勝1敗、SK2勝、統一1勝1敗、天津3敗。
SKが統一に勝てば決勝にはSKと西武が進出するのだが、統一が勝つと3チームが2勝1敗で並び、当該チーム同士の勝敗も三すくみになるため、「失点率」で順位を決定するルール。

決勝戦には上位2チームが進出し、1位チームが一塁側、2位チームが三塁側のベンチに入るのだが、西武が決勝に残った場合に限り、西武が一塁側、もう1チームが三塁側に入る。

李君は当然SK側のスタンドに座りたいので、SKが勝てば三塁側の席を予約すればいいのだが、万一SKが負けて3チームが2勝1敗で並ぶと、SKの順位が確定するまで一塁側か三塁側かが決まらず、席の予約ができないのだ。

それでも順位の確定なんて、そんなに難しくないんだろうと思っていたら、それがかなり複雑で......

アジアシリーズ失点率

この「失点率」が曲者で、失点合計を守備イニング数で割って出すわけだが、得失点差のように「何点差」という条件が付けにくい。

// この表では失点率を「失点合計÷守備回数×9回」で算出している。
// 防御率みたいなものだと思って欲しい。


例えばSKと統一の試合が9回まであって統一が3対0で勝てば統一が1位、SKが2位になるが(西武は脱落)、3対1なら1位と2位の順序が入れ替わる。

さらに、たとえば統一が9回裏に4対1でサヨナラ勝ちすれば、統一が1位、SKが2位で決勝に進出するのだが、同じ4対1でも9回表で決着が付く(裏の攻撃がない)と、SKの守備イニング数が減るため、統一が1位、SKと西武が失点率で並んで、今度は「得点率」の高さで西武が決勝に進出......と、こんな風に複雑。

ついでに、コールド勝ちをすると、大差で勝ったのに、守備イニングが減って計算上不利になってしまうという、釈然としないおまけ付きwww

要するに、SKが勝つ場合以外は、どういう負け方をするかによって3チームの順位が変わるため、本当に試合が終わるまで席が予約できないのだ。

だから、序盤でSKが1点を先行していたときは良かったのだが、5回に逆転でリードを許した後から「失点率」を気にするようになり始めて、気が気じゃなかった。

しかも俺らの後ろに座っていた連中─ たぶん西武とSKの決勝戦を望んでいる連中 ─の中の男性二人が、ノートに筆算で失点率の計算を書き込み、一緒に観戦していた女性たち(日本語も韓国語も聞こえたので在日かな?)「負けてもあと●点取っていれば大丈夫」とか何とかしきりに説明していたが、それがもううるさいのなんの。計算なんかしないで、SKが勝つように応援しろってーの。

でも、「あと●点」という声は俺も気になっていたので、後ろの連中の話を聞くとはなしに聞いていたのだが、「引き分けは延長戦」だとか「4時間ルール」だとか、どうも大会のルールを完全に把握していないようだったので、俺も業を煮やして手持ちのEM-ONEでExcelを起動して計算を始めた。

EM-ONEで失点率計算
......って、おまいらの計算、合ってないじゃん!w

────────────────────
アジアシリーズ失点率(2)



結局、試合はSKが4対10の大差で敗れ、まさかの脱落。
去年、統一にはコールド勝ちしていたし、気合いの入り方も半端じゃなかった分、SKサポーターたちの落胆ぶりは目に見えて分かった。もちろん、李君も。

「明日の試合、どうする?西武のスタンドで応援するか?」って尋ねたが、「もう観戦する理由がない」と言うので、決勝のチケットは予約しなかった。まあ、そりゃそうだよなあw

ところが、だ。李君と同じ飛行機で来て顔見知りになった、若い5人組の女性サポーターたちがいたので、試合終了後に李君が声をかけたところ、なんと5人とも決勝戦の三塁側チケットを既に購入済みだと言うではないか。
SKの決勝進出を信じて買ったのだろうが、当然彼女たちも翌日の試合を見る理由がない。

払い戻しができないことは教えたものの、4,000円のA指定席を紙くずにするのはもったいないらしく、決勝戦に来る予定の台湾人に売りたいと言い出した。

公の場での転売はダフ屋行為にあたるので止めたのだが、円高ウォン安のせいか諦めきれない様子。李君がいろいろな人に声をかけて、結局条件が合わず売れなかった。

後で話を聞くと、最初に声をかけたグループの人に「2,500円なら買う」と言われたらしいのだが、彼女たちは安すぎると思ったのかそれを拒否したらしい。アホだな~!

これは以前から思っていた俺の個人的な印象なんだが、どうも韓国人は自分が4,000円で買った物には、他人も4,000円かそれに近い価値があると思っていると考える傾向が強いようだ。

もちろん、彼女たちが欲張りだなんて思っていない。自分にとって少しでも価値がある物なら、足元を見られると惜しく感じるのは当然のこと。
だけど、SKが決勝戦に進出して、すごく観戦したいのに、事情があって泣く泣く手放すというのなら分からない話でもないが、SKの脱落で彼女たちには価値のなくなったチケットなのだから、その価値なんて他人が決めることだよな。
紙くずにするぐらいなら、1,000円でもいいし、半額でも御の字。ダフ屋なんて指定席でも引き取り価格は500円だぞ。
それを2,500円も出してくれるって言ってくれるのなら、俺だったら即売りなんだけどね。

「これは4,000円の価値があるから、他人にも4,000円の価値があるはず」とか、「自分が楽しいことは、他人も楽しいはず」みたいに、自分の価値観が普遍的なものであると思い込んでいるのは、ちょっと困るね。

話が飛躍しちゃうけど、韓国人が自分達の歴史認識を日本人に強要するとか、日本の教科書の内容に口を挟むのなんて、案外こういう考えが根元にあるからなんじゃないかな、って思うワ。

前にも書いたかも知れないけど、

「ヨソはヨソ、ウチはウチ」

もうちょっと、「自分はこう思うけど、他人は違うんだ」って思ってくれるようになると、日韓関係ももうちょっと円滑になるんじゃないかなあ、なんて思うんだけど、あくまでこれは「ウチ」の考え方です、ハイw

◆おまけ
ヨンドリ君

ドーム内を徘徊していた、SKワイバーンズのマスコット「ヨンドリ」君。
カメラ向けたら、ちょっとシャイなポーズで写ってくれたが、去年の決勝戦で、がら空きの三塁側スタンドにふんぞり返って座っていた姿を俺は忘れてはいないw

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.ipdl.net/elwood/mt-tb.cgi/43

コメントする

このブログ記事について

このページは、Elwood Bradhamが2008年11月16日 11:48に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「2008年11月15日(土)の俺昼」です。

次のブログ記事は「2008年11月15日(土)の俺昼」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。