修造と韓国

リーマンの破綻以来、各国の経済危機が懸念されているが、韓国の経済状況がすこぶる悪いという話は、前にも書いたと思う。

そんな中、某所でこんなコピペを読んだ。

韓国 「もうダメニダ・・・」
修造 「ちょっとまって、今・・・何て言った? おい韓国!今何ていった!?『もうだめ!?』」
修造 「もうダメとか言ってる間はずっとダメなんだよ!」
修造 「考えろよ!もっと考えろよ!」
韓国 「もうドルないニダ・・・」
修造 「無い事無い、無いなんて事は無い!どこかにあるはず、探そうよ!」
韓国 「・・・国民年金の米国債・・・」
修造 「ほらあるじゃない! ほらみろ!あるじゃないか!」
韓国 「売るニダ・・・」
修造 「そうだ売れ!」
韓国 「売る二ダ!!!!」
修造 「もっと!」
韓国 「売るニダ!!!!!!!!!」
修造 「はい死んだ!君ん所の経済死んだ!」

壮絶にお茶吹いたw

ここ最近の韓国経済をヲチしていりゃ分かるネタなんだけど、簡単に説明すると......

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不況のせいで世界中で米ドルが足りなくなっている。そんな中、韓国ウォンは暴落を続けている。ウォンの暴落を止めるには、米ドルでウォンを買ってウォンの価値を上げる(=ウォン高に誘導する)しかないのだが、そのドルが手元にない、つまり、外貨準備高が不足しているわけ。

手をこまねいていたらウォンはさらに下がり続ける。ウォン安で韓国からの輸出品の価格は下がるので、価格面で有利になるが、その反面、原料や輸送費が高騰する。ついでに最大の市場である米国は消費が落ち込む。
原料や輸送費の値上がり分を価格に転嫁した場合、海外向けはチャラになるか値上げに、内需(国内)向けは単純な値上げになってしまうので、結局売れなくなる。
そうなると、70%ぐらいを貿易に頼っている韓国の経済も産業もズタボロになる。でも、手元にドルがない。どうすればドルが手に入るか......。

そこで、修造が「考えろよ!」と一喝するわけだ。 M岡修造って、現役の頃はそうでもなかったんだが、今は完全にこんな暑苦しいキャラになっちゃって、本当にこんなこと言いそうだから、マジで吹き出しちゃったよ。でも、冷静に読むと悪魔の囁きだよな、これι(´Д`;

実は、韓国の国民年金の一部は米国債で運用して支給に充てているので、米国債を売れば手っ取り早くドルが手に入る......んだけど、そこで手に入れたドルを売ったら、今度は米国が黙っちゃいない。だって、当然ドルの価値が下がるわけで、それに何よりも米国も経済危機だってーのに国債売っちゃうんだもん。何の政治的取り引きもなくそんなことすりゃ、米国は支援を一切しなくなって、すべて韓国にとって都合悪い方向にしか動かなくなる。
つまり、押したくても押せない最終兵器のスイッチみたいなもの。

このジレンマが「もうドルないニダ」のところに表れている。もう、どうしていいか分からない状態のところへ、修造の「ほらみろ!あるじゃないか!」......で、取り憑かれたように最終兵器のスイッチを押して勝負に出て......「はい死んだ!」という、そういうネタね。

簡単に説明しようと思ったけど、やっぱ長くなっちゃったよwww


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ちなみに、米国債を売って得た米ドルでウォンを買うと、ウォンのレートは元に戻ろうとするけど、以前よりも良くなるわけではない。つまり、韓国の国民が納めた年金が、何の得にもならずそのまま消えちゃうわけ。これを「年金を溶かす」と表現しているんだけど、もうかなり末期症状らしいんだ。

かなり嫌韓寄りの動画なんだけど⇒「AAで分かる(学ぶ)韓国経済」ってーネタが出回っていて、多少誇張はあるものの、おおむね現在の韓国経済の状況を簡単に理解できるようまとめられているので、興味があったらどうぞ。

んで、今の韓国ウォンはどうなっているかというと、土日は休みなので金曜日の終値になっちゃうけど、1ドル=1332ウォン。

10/17のウォン-ドル相場
グラフを見ても分かるとおり、いきなりウォンが大量に売られたり(=グラフが急上昇)、いきなり買われたり(=急降下)、という傾向が強いことが分かる。ウォンを空売りしているのはハゲタカ(=禿)、ウォンを買っているのは韓国銀行ね。
そのため、高値と安値に幅があって、この日は1302~1368.5ウォン。
この数字、日本人にはピンと来ないかも知れないが、単純に1/10にして、1日に1ドル=130.2~136.85円の間で値動きしていると思ったら、それがいかに異常かが分かるだろう。1日に6円ものレンジで動くなんて、日本ではほとんど見られないから。

10/17までのウォン-ドル相場
水曜~金曜の3日間のチャートでは、↑こんな感じ。市場が開くと同時に暴落したり高騰したり、じつに忙しい。ここまでくると、韓国ウォンは禿のオモチャに成り下がっているという感じ。

それでも韓国政府は「外貨準備高は2000億ドルあるから大丈夫」とか「英国のマスコミが騒ぐような経済危機は来ない」とか言いつつも、ドルを持っているサムスン電子やポスコ等の民間企業にドルを売るよう要請するとか、通貨危機の心配を煽るような記事の掲載を処罰の対象にするとか、言動の辻褄が合っていない。
2000億ドルもあるなら早く突っ込めばいいのに、それができない。つまり、拡大解釈した「外貨準備高」を語って「金はあるから心配するな。それより、お前らのドル売れよ」と、むちゃくちゃなことを言っているわけだ。

こんなに無能さをさらけ出す政府も間抜けだが、それよりも、韓国に生まれなくて良かったなあ、というのが正直な今の感想。
なんだか、まとまらないけど、これ、ホンネです(´ヘ`;

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このページは、Elwood Bradhamが2008年10月19日 14:24に書いたブログ記事です。

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