ソウルでの怠惰な休暇 (6)

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このblogは、「ENJOY KOREA」への投稿文の再掲です。
ENJOY KOREAがリニューアル後、過去の掲示物を削除することになったため、一部に加筆・修正をして、個人blogへ残すことにしました。
なお、日付はENJOY KOREAへの投稿日に合わせてあります。また、コメントはすべて省略してあります。

【Part 6】2日目・4月30日(月曜日) - 続き(2)

食材の買い出しも終わり、ビールを飲んで 小一時間ほど昼寝をした後、水原へ向かうことにした。
アカネとの約束の時刻は19時なので、十分に間に合うはずだ。日本からのお土産をバッグに詰めて、ついでに溶けたチョコレートの生き残りも放り込むw

携帯電話でのハングルの入力方法が分かったので、『今から出発するよ』とSMSを送信したら、2分も経たずに返事がきた。やっぱり韓国でも若者の SMSや MMSの入力スピードはおじさんよりも速いようだw

水原駅へ行く3000番のバスは、江南駅の3番出口、スタバ前から出発するはずだ。何度か利用しているので特に心配はしていなかったのだが、スタバに行ってみたら、店の前が工事中でバス停が撤去されていた。
そ れなら、どこかに代替のバス停があるはずだ。バス停の移動先を示す案内があるのだろうと思ったが発見できない。道路の中央に市外バスの乗り場があるので、 そこに移動したのだろうか。そう思ってバス乗り場に書いてある行き先表示を注意深く探してみたが「3000番」の文字が見当たらない。仕方がないので、バ スを待っている男性に尋ねてみた。

俺:「水原駅へ行く3000番のバス停はどこですか?」
男A:「あ、たぶんここだと思うけど……」
俺:「どこに並びますか?3000番って書いていないので分からなくて」
A:「どこかな?ちょっと待っていてください」

そう言って行き先表示を探し始めたが、それは俺もさっき見た。
案の定、見当たらないので、その男性が別の人に訊ねてくれたが、その人も知らないようだった。

男B:「ないね。そもそも水原駅へ行くバスは、ここ(江南)に来るの?」
俺:「いつもならあそこのSTARBUCKSの前で待つんですよ。1月にも乗ったけど、今は工事中なので……」
A:「それじゃ、やっぱり近くにあるんだよ。どこだろう……」
B:「あっ、見ろ!あのバス、3000番だ!」
A:「あれだ!早く行って!走って!」
B:「早く早く!走れ!」
俺:「ありがとう!」

なぜ走らなければならないのか、理由は分からなかった。俺はバス停の場所が分かればそれで良かったのだが、そこまで説明できないのでw「走れ!」と言われるがままに走っていた。歩いて行く姿を見せたら、せっかく協力してくれた彼らに申し訳ないwww

バ スはスタバの前からさらに100m弱ほど離れた場所に停まった。走るつもりもないのに走ったので、息を切らせながらバスに乗り込むことになった。 時計を見たら、すでに18時近くになっていた。渋滞がなければ間に合うはずだが……やっぱり走って正解だったのかも知れないw

バスはソウルを出て快調に進んでいたが、水原市内に入ってから徐々にペースが落ちた。
途中、アカネから『今、どこ?ママが車を停める場所を探しているので、ゆっくり来てください』と SMSが届いた。
『今、水原野球場の近くNIDA』と返信したころには、すでに野球場は遥か後方に……意味がない。『まだバスの中』と返信すればよかったw
俺が返事を書くのが特別に遅いのではない。SMSでは文字数の制限のためか、分かち書きではなく スペースを省略して書くことが多く、その解読に時間がかかるのだwww
 

水原駅で無事にアカネと合流し、アカネのお母さん(以下、"ヌナ"。男性から見た"お姉さん"の意味)の車で食事に出かける。
ヌナに会うのは 1年ぶり。以前会ったときはわざわざ手料理をごちそうしてくれて、ものすごく感激した。その時はTシャツにトレーニング・ウェアという、い かにも主婦らしい服装だったが、今日は仕事帰りなのかスーツ姿だった。
一応「友人のお母さん」だが、俺より少しだけ年上。俺はまだ一応30代なのでw、娘の年齢からすれば、かなり若いお母さんだ。アカネを立派に育ててくれて感謝しますwww

ヌナ:「お久しぶりですね」(日本語)
俺:「おお!日本語だ!」
アカネ:「ママがね、日本語の勉強を始めたんだよ。もう私よりも上手よ」
ヌ:「とっても難しいです。でも、一所懸命勉強しています」
(日本語)
俺:「おお!ヌナ、すごいよ!」

僅か1年で多少なりとも日本語で会話ができるようになるとは、思っていなかった。実はヌナの韓国語はすごく早口で、俺があまり意味が理解できないことは内緒であるw

3人で醤油ケジャン(ワタリガニ)の店に行く。俺が赤い料理が苦手なことをよく知っているので、ヌナがお薦めの店に連れて来てくれたのだ。


ほら、美味しそうでしょ?やっぱり醤油味って日本人の口に合うよね。
でも、蟹って、食っている最中、無口になっちゃうのが難点だけどw


この写真は使い回しだけど、上の写真の蟹を食っているところ。
こんな風にご飯も盛って、蟹味噌と一緒に食うの。"Have a mercy!!"(John Stamos風にw)



美味しくて気分が良かったので、美人母娘と2SHOT。
なお、指を立てて頬に当てるポーズは、我が血盟「THE CHICKEN STEW」の掟だw

ア:「明日の予定は?」
俺:「何にもないよ。ほら!」
(ほぼ真っ白な予定表を見せる)
ア:「それじゃあ、明日はママとデートしてね」
俺:「デート?ヌナと?パパの俺が、娘のママとデートするの?パパに叱られない?」
ヌ:「歳も近いんだから、ママじゃなくてヌナ(=お姉さん)でしょ」
俺:「あ、ヌナとデートね。それなら問題ない……いや、あるよ!」

本物のパパを差し置いて、女たちは勝手に話を進めてしまうw
アカネは 2日後(正確には翌日の深夜)に仕事で大阪&京都&奈良へ行くので、明日は準備で忙しいらしく、結局ヌナとのデートが確定した……って、いいのかよ、おい!www

この後、3人で「ODYSSEUS」という名前の HOFへ移動。
ビールを飲みながら、ヌナが「明日はファソンの HOB園に行きましょう。11時に水原駅に」と言う。
水原のファソンと言ったら、華城のことだろ?そこの HOB園? HOF(=ビア・レストラン)のことか?昼間からビールでも飲むのか?そもそも営業しているところがあるのか?……酒を飲むと、韓国語の理解力が極端に低下するので、実はこの時はこんな勘違いをしていた。


それでも、しっかりデザートも食って、バスで江南駅に戻った。何とか終電で宣陵に戻れそうなので、アカネに SMS送信して、午前0時を少し回った頃に宿に戻った。

ふと携帯電話を見ると、アカネから SMSが届いていた。

『チョコレート、すごく美味しかったよ!』

「溶けているかも知れない」と言って渡したチョコレート、どうやら気に入ってもらえたようで、ちょっとだけ嬉しかった。20個以上のチョコレートの犠牲が報われたような気がしたwww

─ 滞在2日目・終了 ─

《つづく》

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このページは、Elwood Bradhamが2007年5月13日 05:22に書いたブログ記事です。

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