2006年9月ソウル滞在(5)

このblogは、「ENJOY KOREA」への投稿文の再掲です。
ENJOY KOREAがリニューアル後、過去の掲示物を削除することになったため、一部に加筆・修正をして、個人blogへ残すことにしました。
なお、日付はENJOY KOREAへの投稿日に合わせてあります。また、コメントはすべて省略してあります。

5日目(月曜)は朝9時過ぎに起床。前の晩に作り足したおでんをタッパーに詰めたら、きちんと密閉できず、斜めにするとおでんの汁が漏れてしまう。1000WONの安物を買ったのがいけなかったのだろうか。

おでん種と少量の汁だけをタッパーに入れて、残りの汁はお茶のペットボトルを洗って入れた。このおでんを渡す予定のナツミが見たら、単なる飲みかけのお茶だと思うだろうw


タバコを吸っていたら1本だけ違う柄のタバコが混ざっていることに気付いた。RAISONというタバコには、ときどき1本だけこういうのが入っているようだ。
何の意味があるのかも、どれぐらいの確率なのかも、他のタバコにもあるのかどうかも知らないが、ちょっとラッキーな気分になれる。こういう遊び心って、嫌いじゃない。

シャワーを浴びて時計を見たら10時を回っていた。
11時に鍾路3街で友人のJEさんと会う約束だったので、大慌てで髪を乾かして宿を出た。
宣陵で列車に乗った時には、まだあと45分あったので、なんとか間に合うはずだった。

しかし、地下鉄の教大駅で3号線に乗り換える時に、うっかり逆方向の列車に乗ってしまった!教大の次は「高速ターミナル」だ。しかし、ホームにある駅名表示の「ターミナル」の文字だけ見て乗ったのが間違いだった。反対方向の次の駅は「南部ターミナル」だったのだ......orz

結局、3分遅れの11:03にJEさんと合流。
「こんにちは。わぁ、久しぶりですね~!」と、流暢な日本語で挨拶するJEさんは、モデル並みにスリムで背も高く、遠くから見てもすぐに分かるほど目立つ女性だ。
しかし、外見よりも、久々に生で聞くネイティブに近い日本語に嬉しくなる俺だった。NHKのアナウンサーは「久しぶり」とか「はじめまして」等とは決して言ってはくれないのだw


昼食にはちょっと早かったが、朝食を食べていなかったので、ちょっと空腹。ぶらぶら歩いていたら、トンカツ屋があったので入ってみた。

「ソウルに来てまでトンカツ食うの?日本人なのに?」と思われるかも知れないが、そんなの俺には関係ない。東京やソウルのマクドナルドで米国人がハンバーガー食って、何が悪い。それよりもソウルでおでんを作ったことに突っ込んでくれ。w

店員がレモンの入った水を持ってきた。なぜレモンが入っているのかは不明。俺は「きのこチーズ・ロール・カツ」を、JEさんは「カレー・ロール・カツ」を注文した。


すると、テーブルの上に、いつものキムチと、なぜか湯呑みに入った味噌汁と……ジョッキに入った沢庵を置いて行った……なぜジョッキに入っているんだ!?www
この調子だと、この後に出てくるトンカツも只者じゃない予感がする。先の展開を期待しつつつ、しばし待つ……。


で、来ました!俺の予感は的中!!

不必要に横に長い豪快なお皿(向こう側がカメラに収まらない)に乗ったカツの存在感に対し、申し訳なさそうに少しだけ盛 られたご飯のアンバランスさがたまらない!!
これはトンカツではない!でもトンカツなのだ!わずか8000WONでパラレル・ワールドで食事している気分 になれるのだから、安いもんだ!www

決して馬鹿にしているのではなく、あまりにも自分がイメージしていたトンカツ屋とかけ離れていたので、そのギャップが面白くて……恥ずかしながら、腹筋を痙攣させつつ、必死で笑いを押し殺していた俺が、そこにいた。w

そんな俺を不思議そうに見るJEさん。彼女は本当に流暢な日本語を話すのに、日本に来たのは一度だけなので、日本のトンカツ屋とは全然違っていることに気付いていないのだろう。

でも、トンカツの中のエリンギとチーズがマッチしていて、まあまあ美味しかった。

トンカツ屋を出て、JEさんと本屋へ向かうことに。
JE:「どこの本屋?(光化門の)教保文庫?(鍾閣の)永豊文庫?」
俺:「いいや、乙支路入口」
JE:「そんなところに本屋なんてあった?」
俺:「あるよぉ~。知らないの?」
JE:「知らな~い」

いや、絶対にある。俺は確信していた。なぜなら、俺は乙支路入口の本屋で何度か韓国語の教科書……一般には「マンガ」(韓国語版の日本マンガ)と呼ばれる本を買っているからだ。
本 屋の名前は忘れたけど、絶対にあるはずなので、JEさんと一緒に話しながら歩いて乙支路へ向かおうとするが……あれ?ここは何処だ?見覚えが無い場所だ。鍾路の近辺ならよく知っているはずなのに、自分がいる場所が分からない。話に夢中で適当に歩いてしまったせいで迷子になってしまった!

でも、ソウルタワーが見えるってことは、それを目指して適当に歩けば、いずれ知っている場所に出るはずだと自分を安心させて、再び歩き始める。
「道を間違えちゃったけど、いずれ着くはずだから、適当にぶらぶら歩こうよ」と、考えたことをそのまま言っちゃう俺も俺だが、笑顔で「そうですね~」と同意するJEさんも、なんだか異国で悪い男に騙されそうなほど人が好くて、ちょっと心配だ。w


乙支路三街駅の出入口に止まっていた赤トンボ。
ソウルはもう秋なんだなぁ、と感じた。もっと近寄って撮影したかったが、下は階段になっているので、これ以上近付くと階段の下の俺の死体が転がる結果になっただろう。


乙支路入口に到着。地下通路から本屋へのアプローチを試みるが……何番の出口だったのかを忘れてしまった。少なくともロッテ百貨店の方ではなかったはずだが……いくつか出入りしてみたが見つからない。
以前、一緒に行ったことがあるチャンスに電話で訊いてみようと思ったが、彼は携帯電話が使用停止になっていて連絡ができないw
もう一人、一緒に行ったチャンスの友人のジョンハなら……今は全州で電話番号が分からない……はずだったが、実はジョンハはJEさんとも友人同士なので、JEさんが電話をかけてくれた。

ジョ:「あ、どうも。なんていうか、お久しぶりです」(日本語)
 俺:「おお、日本語で電話してるよ、俺!……じゃなくて、彼女できたんだって?見せろよ。今すぐ連れて来いよ」
ジョ:「えぇ~、勘弁してくださいよぉ~。今、全州なんですよ~」

ジョンハの話では、確かに本屋があったが、以前よりも売り場が縮小されているとの話。日本語のマンガが大好きなジョンハが行った時は、日本マンガのコーナーが無くなっていたらしい。

 俺:「おい!俺が欲しいのは韓国語の日本マンガだよ!」
ジョ:「それは分からないですねぇ。俺、今は全州だし」

もう、なんか面倒くさくなったので、マンガは諦めた。どうせ家にはまだ読んでいないマンガがたくさんある。ここまで歩いてきた意味が無くなったが、ただの食後の散歩だったということにして納得。

明洞のカフェでJEさんとコーヒー飲む。会話はもちろんすべて日本語。あぁ、日本語で会話することが、こんなに楽しいことだったなんて!www
友人からの電話で、しばし話し込んでいるJEさん。日本人留学生の男どもが、日本語が流暢で美人でモデル系の優しいお姉様にハートを打ち抜かれ、彼女の周囲に群がる様が容易に想像できる。この「男殺し」め!www

3時間ぐらいカフェで話し込んで、次はメガネ屋に向かった。
使い捨てのコンタクト・レンズを買おうとしたら、店員が「使い捨てコンタクトなら日本で買う方が安いですよ」とか言い出す。商売っ気が無いなぁ。気に入った!www

ちなみにいくらなのか訊ねてみたら、2週間タイプが27,000WONだと言う。
なるほど、日本で買う方が安い。でも、この店には何度か来ているし、壊れたメガネをただで修理してもらったこともあって印象もいい。ちょうど新しいメガネも欲しかったので、1本買うことにした。

店員とJEさんが、いろいろなフレームを俺に薦めるのだが、どれも気に入らない。俺はウルトラセブンみたいなフレームにし たかったのだが、JEさんが「それ、ぜんっぜん似合わないです!」と、思いっきりむかつくアクセントを付けて言うので断念。でも、そこまで言うか?普 通……w
 

結局、JEさんの薦めにしたがってレンズに直付けのフレームを選んでみた。
「わぁ、いい感じ!学校の先生みたい!頭良さそう!」と言う彼女の言葉に乗せられて……って、それ、褒めてないだろ?メガネが無いと頭が悪そうなのかよ、俺は!!www


ウルトラセブンに未練は残ったが、結局JEさんが見立てたメガネに決めた。お値段13万WON。前回、南大門でコンタクト・レンズ4枚と使い捨てコンタクト2個(両眼3ヵ月分)を買って13万WONぐらいだったので、それに比べると結構なお値段だ。それでも日本よりも安い。

少し変わった形のメガネなので、加工に1時間ぐらいかかると店員が言う。今、16:30なので17:30……蚕室あたりでナツミたち「蚕室SISTERS」と会う予定なので、ちょっと時間的に厳しいかと思い、明日の出発前に受け取ることにして、店を出た。

そう言えばナツミから連絡が無いので電話をかけてみたら……つながらない。それでナツミと一緒に会う約束のレイコに電話してみた。
で、 電話がつながったと思ったら、いきなり「ごめんなさい!」って言われた。その後は早口で分からない部分もあったが、どうやらアルバイトの人が突然休んでし まって抜けられなくなってしまったらしい。ナツミもシオも仕事が追い込み状態で、最後まで時間を調整したけど、やっぱり無理みたいだということで…… えぇ、ドタキャンです!www

いや、平日だから仕方が無いんだけど、以前、ナツミが日本のおでんを食べてみたいと言っていたので、「次に会う時には俺 が作ってやる」と約束したのだ。それで今回、約束どおり「ソウルでおでん」ということになったのだが、まさか「蚕室SISTERS」が全滅とは予想もして いなかった。

それはともかく、宿に置いてきたおでん、どうしよう……あ!……。

俺:「……というわけで、おでんが余った。このまま捨てるのももったいないので、
   JEちゃん、食べる?」
JE:「ほんとに!?いただきます!」

JEさんはこのあと友人と約束があったのだが、待ち合わせの時間を1時間遅らせてもらって、俺の宿までおでんを取りに行くことになった。でも、その約束の時間まで1時間半しかないので、明洞から宣陵までTAXIで移動。

宿に戻って例のごとく、JEさんを俺の部屋に連れ込んで……って、何もしないよ!期待するなよ!www
おでんと、ナツミたちに渡す予定だったお土産全部、ショッピング・バッグに入れて、そのままJEさんに持ち帰ってもらうことにした。
在庫一掃・大処分セール。どうせ明日には帰国するのだから、日本に持ち帰ってもしようがないしね。

「うわぁ♪日本のおでん、初めてなんです!」と、目をキラキラさせるJEさん。それを食ったら最期だ。お前、間違いなく俺に惚れるぞwww

JEさんを地下鉄の駅まで見送って、その後の予定が一切無くなったので、コンビニでビールを買って部屋で飲み始めた。
でも、まだ17時過ぎだったので、エンコリに接続して「暇な人はメッセージを送ってくれ」と書き込んだら、ほどなく「万歳を叫ぶときに声を整えることが望ましい人」JD氏から電話キタ───(゜∀゜)────!
 

19時頃にLEXUSで迎えに来た。俺は4本目のビールを空けて少し眠ってしまって、しばらく電話の音に気付かなかったけど。w


JD氏に案内されて、ボッサムスンデの店で一杯。スンデは嫌いじゃないので喜んで食う。美味いね、これ~!
特にモツ(コチャン)に塩だけ付けて食うのが気に入った。焼酎にじつによく合う。酒飲みにはたまらん味。


カメラを向けるとしっかりポーズをとるJD氏。
けっこう芸人向きのようなので、俺がもう少し韓国語が上手くなって、韓国語でコントができるようになったら、ぜひ相方をお願いしたいね。

焼酎を1本ずつ空けて、JD氏と別れて宿に戻った。
「蚕室SISTERS」に ドタキャンくらって暇になるかと思ったけど、思いがけず楽しく過ごせて幸いだった。ありがとう、JD氏。君のこ とは忘れないよ……って、死んでませんから!w


宿に戻ってシャワーを浴びて、NHKを見ながらくつろいでいたら、JEさんから電話が。

JE:「さっき、おでん食べました。すごく、すごく、すごく、美味しかった!!」

それでわざわざ電話をくれたとは……ふふふ、「男殺し」もついに落ちたか(錯覚は自由)……などと、妄想しながら(?)就寝。

休暇も残り1日。いつもそうなのだが、楽しい時間は、あまりにも早く過ぎてしまう……次はおでんじゃなくて、何を作ろうかな……って、それが旅の目的ではないと信じたい。

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このページは、Elwood Bradhamが2006年9月20日 04:31に書いたブログ記事です。

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